2019.3.15
Coquecal open Lab. #7.5
「ライフ」
「SHIKOKU LINK!!!!~演劇・ダンス・大道芸の祭典in四国」参加作品
構成・演出:コキカル 音楽:keipyan
〒765-0013 香川県善通寺市文京町3丁目2−1
出演・振付
keipyan/三木優希/出口るみ/桐子カヲル/スワキヒロコ/入江紗若


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【STAFF】
美術:スワキヒロコ
照明:入江紗若・三嶋孝弥
PA :植枩雅生
道具制作:川田真裕
メイク:中村歩実
広報:twitter担当・入江紗若/ facebook担当・出口るみ
制作:馬よりもロバ企画
協力:B-POINT琴平店/Tetugakuya/田中昭全/与力(よりき)
【当日パンフレット 掲載原文】
田舎に住んでいる高校生が都会に出る絶好の言い訳は大学進学です。
インターネットもスマホどころかガラケーもない時代に香川県で育った私は、高校生まで本や漫画で「ここではない場所」に憧れました。当時の夢は「ここから抜け出すこと」だったと思います。
念願を叶えて大阪に進学し、そこで演劇に出会いました。
いろいろあって5年前に香川に帰ってくることになりましたが、演劇関係の知り合いは皆無だったし、こんなところで演劇が出来るわけがないと思い込んでいました。
そんな私にとってノトススタジオがあったことはとてもラッキーでした。
自分で演劇を作ろうと決めてからはカルチャーショックの連続でした。
たいていの人は演劇と言ったら、劇団四季や宝塚のキラキラした舞台を思い浮かべます。
こんな狭いところで演劇?とびっくりされ続けました。私もびっくりしながらじたばたしていたら、ラッキーなことに演劇が出来るようになっていました。
でもまさかこの劇場でコキカルの作品が上演できるとは思っていませんでした。
「他人の常識は他人の非常識、自分の常識は他人の非常識」
この感覚を持てなくなった時に、人は自分と違う誰かや何かに敬意を払えなくなると思います。
自分と誰かの時間が混じり合って一緒に時間をつくる。それは演劇の楽しさに通じるのではないかと思います。
変わらないことは強さではありません。
今、コキカルは時間と命って等価じゃないかなと感じています。
その限り有る時間を与えてくださった方々が観にきてもらえるように、作品を作り続けようと思います。もちろん同じく今、分け与えてくださっている観客の皆様のために。
これまでも、そして、これからも。
All for Love&Happy "LIFE".
コキカル 主宰 桐子カヲル


2018.7.14-16
Coquecal short pieces Op.2
地下室のラプソディ
企画・構成 コキカル 音楽:田中昭全
会場:Tetugakuya (てつがくや)
香川県仲多度郡多度津町東浜2ー22
出演・振付・台詞素案:本郷亜弓/桐子カヲル




多度津町の元信用金庫を改装した「Tetugakuya」の金庫室内で作品を発表。閉鎖的な金庫室の中に音楽、言葉、動きが充満し、哲学を学んでいる店主から「想像以上にドストエフスキー」と評される。
制作:植田良子・川田有希
イメージイラスト&衣装手伝い:スワキヒロコ
道具制作&記録撮影:川田真裕
照明:三嶋孝弥
案内:与力(よりき)
前説:入江紗若・木下未悠
協力:Tetugakuya/B-POINT/結めぐみ/三木優希
【当日パンフレット 掲載文】
人は異質なものや新しいもの、理解出来ないものに接した時、たいてい拒否反応を示します。
ドストエフスキーの「地下室の手記」を初めて読んだとき、自分の心の闇を言い当てられたようで薄気味悪く、2度と読みたくない、と思いました。
一方、今の日本にいると、キレイで安全に加工されたものに囲まれて生活することが増えています。
そのせいか日常が退屈で無機的かつ窮屈なものに思え、息苦しさを感じます。そしてまるで実験動物のマウスにでもなったように錯覚することがあります。そんな時、私は泥団子でもいいので食べてみようかしらんと思います。
つまり、まだ知らない新しいもの、ちょっと変でおかしなものに接したくなるのです。
演劇、いわゆる文化、芸術は何の役にも立たないとよく言われます。
その理由は「現在」ではなく「未来」に役立つからではないか、と今は思っています。
例えば子どもたちが今まで会ったことのない不思議なものや人に接した時、それを拒むのではなく、「なーんかよくわからんけど面白いからまあいっか、一緒に遊ぼう」と言えるような未来になるために。
そうやって新奇なものを楽しんで受け止められる心を育み、次の世代に受け継いでいくことが、芸術や文化のホントの力なんじゃないかなとコキカルは思っています。
本日はいらしてくださってありがとうございます。
金庫室の中で起こるコキカルの見世物小屋芝居をどうぞお楽しみください。
コキカル 主宰 桐子カヲル




2018,4,28-29
Coquecal short pieces Op.1
エンデのための鏡と時間の影
企画・構成:コキカル
会場: 本屋 ルヌガンガ
香川県高松市亀井町11番地の13 中村第二ビル1階
出演・振付・台詞: 三嶋孝弥/桐子カヲル

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演出補佐・音響操作・トイピアノ演奏:与力(よりき)
制作協力:植田良子・川田有希
影絵製作・黒子:スワキヒロコ・川田真裕
お手伝い・前説:入江紗若・木下未悠
照明操作:三木優希
客席案内:中村歩実
記録撮影:川田真裕
主催:コキカル
【当日パンフレット掲載文】
学校からの帰り道。街の本屋に寄ってお小遣いから本を買って、駆け足で家に掛けこんで夢中になって読む。商店街のお店をはしごして店先で遊ぶ。そんな子供時代を過ごしました。
おとなになった今、お店を持っている人たちにインタビューをする機会がありますが、お店の特徴は、と尋ねると「普通だからわからない」という方に本当によく出会います。
普通とは常識、日常、固定概念などという言葉に言い換えられられたりしますが、実はとても主観的なもので、その人自身が「慣れ親しんだもの」を普通と名付けているのではないかと感じています。誰しも慣れ親しんだものから抜け出すことはためらわれます。でもそこから一歩踏み出すとはいったいどういうことなんだろう。
普通であることは大切です。
しかし普通にとらわれて息苦しくなったり、心になにも入ってこなくなってきたら、普通から一歩離れてみる時なのだと思います。息もできず、心さえ動かない状態は普通では、ない。
とりあえず、旅行やドライブにでも行ったほうがいいと思います。
しかしコキカルは、「お仕着せの普通」から抜けだす道に通じているのは演劇だと信じています。
今日はいらしてくださってありがとうございます。
ここ本屋ルヌガンガで、あなたに出逢えたすべてのことに感謝します。
コキカル 主宰 桐子カヲル LOVEXXX


2017,4,1
Coquecal Concrete poetry #7
「白秋と夫、その妻とすずめ」
企画・構成 コキカル
出演:結めぐみ・三木優希・本郷亜弓・桐子カヲル
振付:三木優希・桐子カヲル
台詞素案:本郷亜弓・桐子カヲル

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多度津町の町家をリノベーションした古民家カフェで多度津町にゆかりのある作家、北原白秋の作品をモチーフにしてコラージュした作品を発表。
音楽・動きをメインに、北原白秋の妻3人と、雀に注目して作品を構成。また映像を用い、古民家を異空間にすることに成功した。公演には多度津町民など、地元の方々が多数訪れ、「アート演劇」と称された。
映像制作:MASAKI FILM
制作:シアター・デザイン・カンパニー
主催:馬よりもロバ企画
【公演パンフレットより一部引用】
「今回の演劇は会話劇ではありません。ミュージカルみたいに歌も歌わないし、時代劇のように殺陣もありません。北原白秋の作品は出てきますが、北原白秋は登場しません。」
という説明をしたら、頭の中が「?」となってしまった方を目の当たりにしました。「どちらかと言えば、音楽を聞いたり、絵を見たりしている感覚に近いのかもしれませんね」と付け加えると首を傾げながら「『アート演劇』やね」と、その方が名付けてくださいました。
白秋からこぼれ落ちた言葉のかけらたちを縫い閉じて、一枚の舞台作品に仕立てました。大きな赤ん坊と評された、白秋のように目の前で起こる何かを素直に楽しんでいただけたらと思います。(文責:桐子カヲル)
【北原白秋こぼれ話】
北原白秋は生涯で三度結婚している。一人目は俊子、二人目は章子(あやこ・あきこ)三人目は菊子。最初の2人は恋愛結婚、菊子のみお見合い結婚である。
俊子と白秋が出逢った時、俊子には夫がおり、二人は姦通罪で牢屋に入った経緯がある。詩人であった二人目の妻、章子は白秋のことを「痛々しい大きな赤ん坊」と評している。そして、人気作家白秋を生涯支え続けたのは、三人目の妻、菊子である。


2015,11,1
Coquecal self-portrait #6-0.5
ふたつの「二銭銅貨」のためのエチュード @季節を食べる食卓numar
原作:黒島伝治 二銭銅貨 構成・脚色:コキカル
出演 :桐子カヲル
小豆島出身の作家黒島伝治の「二銭銅貨」をもとにした朗読パフォーマンス。


2009年6月
Coquecal Pop up Book Story#1
「少女と苔女とチョコレート」~チョコレートをたべた さかな~
(Live Cafe Jam Jam 大阪)
2009年12月
Coquecal Pop up Book Story#2
「青空と雪と三日月の海」~赤鼻のトナカイ ルドルフ~
(自由表現空間シアターカフェNyan 大阪)
2011年2月
Coquecal Hourglass story #3
「A子とB子とC子の微妙な季節」作:末廣たから 演出:Coquecal
(うてな喫茶店 大阪)
2011年3月
Coquecal hourglass story #4
「月夜の溜息~アップルパイの午後より~」
(うてな喫茶店 大阪)
2011年12月
@ Coquecal Pop up Book Story#2♭
「青空と雪と三日月の海」(藝術中心◎カナリヤ条約 大阪・北加賀屋)
2012年8月
CoquecalPower of Love story#5
「シュレーディンガーの女」(藝術中心◎カナリヤ条約 大阪・北加賀屋)